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全身麻酔や臥床安静により起こりうる術後合併症とその根拠
全身麻酔や臥床安静により血流が停滞することで、深部静脈血栓症を発症しやすい。
術後、初めて立位になる際は、血流の変化により深部静脈血栓が遊離して、肺動脈に流入し、肺血栓塞栓症を発症するリスクが高い。
全身麻酔の術後の観察項目
- 深部静脈血栓症(下肢の腫脹、緊満感、痛み)
- 肺血栓塞栓症(呼吸状態:呼吸困難、頻呼吸の有無、胸痛の有無)
全身麻酔、術後1日目
- 臥床が続く場合は、深部静脈血栓症のリスクが高い。
- 立位になる場合は、特に肺血栓塞栓症のリスクが高い。
全身麻酔、術後1~3日目
- 離床の進み具合によって観察
- 離床が進んでいる場合は、リスク低下
全身麻酔、術後4~6日目
- 離床が進んでいる場合は、リスク低下しているので、詳細な観察の必要はない。