新生児のバイタルサイン

新生児のバイタルサインや活動性、観察時の変化、心拍数、心雑音、呼吸音、体温、血圧など、出生後1分~6時間の間の変化をまとめます。

目次

新生児のバイタルサイン

移行期であるため、生後6時間までの新生児は変動が激しい。
このため落ち着くまで1時間ごとに測定、異常がなければ4時間~8時間ごとの測定を行う。

  1. 呼吸数
  2. 心音
  3. 体温
  4. 血圧

の順で行う。

根拠:啼泣などにより呼吸、心音が正確に測定できず、体温は泣き出した状態でも安全に固定すれば測定可能であるため。

新生児のバイタルサイン正常値

24時間以内 24時間以降
心拍・心雑音 100~160回/分(+) 100~160回/分(±)
呼吸数

30~60回/分
不規則

30~50回/分
規則的
体温 35~37.5℃ 36.5~37.5℃
血圧 60~90 / 40~50 mmHg

出生直後におけるバイタルサインの変動と観察

出生後
1~5分
出生後
10~15分
1~3時間 4時間~6時間
心拍数 早くて不規則
大きく力強い
規則的 不安定
呼吸 早くて浅薄
ラ音、低音性連続
鼻翼呼吸、陥没
清明、樽型の胸 活動性によって変動
筋緊張と
姿勢
筋緊張の上昇 上肢は屈曲
下肢は伸展
睡眠時にリラックス
皮膚色 一過性のチアノーゼ 抹消のチアノーゼ
粘液 サラサラしていて透明、
小さな泡、クリーム色
腸蠕動 腹部は膨らむ
腸蠕動音なし
腸蠕動音あり 変動あり
排便 分娩時に排出
されることもある
胎便の排泄
体温 低下 低下 上昇
活動性 第1次反応期 第二次反応期
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