患者の状態に合わせた安全・安楽について考える②

病院での看護実習後の感想文です。
病棟オリエンテーション、患者の援助、バイタルサイン測定、更衣、体位変換、ストレッチャーへの移乗、手浴など見学や実施を通して実習を振り返ります。

今回の看護実習を振り返って、一番印象に残っているテーマとしては、四肢の拘縮です。バイタルサイン測定、更衣、体位変換、ストレッチャーへの移乗等、どの援助を行うに当たっても、細心の注意が必要でした。私たちのグループに対して、最初に師長から課せられた課題が、拘縮のある患者様のバイタルサイン測定でした。体温や脈拍、呼吸に関しては、他の患者様と変わりなく測定出来るのですが、血圧の測定に関しては、教科書通りの測定は不可能でした。悪戦苦闘した結果、出来るだけ患者様の腕に負担をかけないように、マンシェットを巻く際に肘側から上下逆にして巻き、聴診器も肘窩部に当てるのではなく、上腕に当て測定を行うことで、測定が可能となりました。初めはうまく測定ができず、何度も測定しなおしてしまい、患者様に負担をかけてしまいました。また、時間もかかてしまい、病棟のフタッフの方々にもご迷惑をかけてしまいました。指導者の方と師長に助言をいただき、最初は二人一組で一人の患者様の測定を行っていたのが、十種の後半では一人で側摘が出来るようになり、時間も10分かからずに実行できるようになりました。二週目に入り、師長から拘縮のある患者様の手浴を行うよう課題が出されました。当然教科書通りに行えるものではなく、ビニール袋を使用した熱布清拭の応用で手浴を行うことにしました。しかし、メンバー内での手技の統一がなされておらず、また、温度や時間に関しても全員が根拠を把握できていない状態であったために、患者様を長時間放置してしまい、まともに実行することができませんでした。中間カンファレンスでも手浴について議題にし、主義の改善点や根拠、チーム内でのコミュニケーションについて話し合い最終週に再び手浴を行うチャンスを与えていただきました。今回は、学校内で行ったグループ演習で、各手技の体験と手順の統一、そしてメンバー内での役割分担を行った上で臨んだこともあり、短時間で準備から実施まで行うことができました。

今回の十種では、患者様の状態に合わせた方法を基礎に基づいて応用すること、そしてグループ内でのコミュニケーションの大切さを学びました。今後、基礎実習、各論実習の元で様々なことを学んでいくと思いますが、今回の学びを忘れないよう心がけたいと思います。

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