「医療事故」この言葉は、医療に従事する者にとって切っても切れない言葉です。今回の講演の内容は、医学部付属病院で起きた、エタノール誤注入事故の加害者となったTさんが講演をしてくれました。「同じ苦しみを繰り返してほしくない」と、自分の経験をもとに事故を振り返って伝える活動をされています。
事故が起こるまでの経緯、事故後の経過、事故後の被害者の家族との関係、亡くなってしまったSちゃん、話を聞いているだけで涙があふれてきました。
現在、医療に従事して1年半が過ぎましたが、医療現場では、ヒヤリハットやヒューマンエラーが何度も起こっています。私自身も今回の話を聞きながら、自分自身のミスが原因で患者さんが命を落としていたらと、胸が締め付けられる思いでした。今回の話を聞きながら、どうすればヒューマンエラーや医療事故をなくすことができるのか、やはり全ての業務に対してダブルチェックを徹底すること、思い込みをなくす事、スタッフ同士のコミュニケーションを円滑にすることの三つが大事だと思います。しかし解っていても全てを完璧に改善することが難しいのも現実です。
最初に医療事故と聞いて思い浮かんだのが10年以上前にA病院で起きた径管栄養と点滴のルートの付け間違いによる死亡事故でした。入職した時のオリエンテーションで当時の新聞記事なども見せてもらいました。しかし10年以上経った今ダブルチェックやスタッフ同士のコミュニケーションや連携が円滑に行われているかというと、まだまだだと私は感じます。
これから、自分自身も看護師となり、現場で働き始めたとき、おそらくミスをすることはあると思います。そのミスをスタッフ同士でフォローし合えるようお互いにミスがないか確認しあい、患者さんにとって安心できる環境を作れるように、自分自身成長をしていきたいと思います。
参考:感想文レポートの書き方