生化学の化学反応式
化学反応式が出てくると蕁麻疹が出る方もっ!
でも基本はだいたい一緒です。
水の分解
水(H20)が水素(H)と酸素(O)に分解される式です。(細かい数字は無視!)
Hに+記号がついているのは+の電気を帯びていて、
Oに-記号がついているのは-の電気を帯びているため
最初は磁石のようにピッタンコとひっついているわけです。
それを剥がすと水素(H)と酸素(O)の二つの部品に分かれる。
そんだけです。
例:脱アミノ酸の場合
いきなりワケわからなくなりましたね!落ち着いてっ!
大丈夫!基本は一緒なのです。
くっついていた本体が複雑でも剥がしたり、くっつけたりする作業は一緒です。
この場合の注目すべきポイントは1点だけ。
NH2という部品が移動しただけです。(移動して独りになるとNH3となり、アンモニアになる)
化学式とは部品をくっつけたり、引き剥がしたりしている様子を式にしただけです。
生化学の授業ではこれらの化学式や構造式を目にする事が多々ありますが、
重要なのは、大事な部品はどれなのか。どの部品がどこへ移動してるか。
それだけ理解すれば十分かと思います。
部品の種類、官能基(○○基)
アミノ酸やタンパク質などはいろんな部品を持っています。(ひっついています)
このような部品のことを官能基といいます。(なんなんだ!このネーミングセンス・・)
それら部品の代表例(とくに生化学で使う)を紹介します。
○○基を知っていると、構造式を見た時に何の部品があるか解るようになります。
○○基 | 化学式 | 分類 | 例 |
ヒドロキシ基 | -OH | アルコール | メタノール CH3-OH |
---|---|---|---|
カルボキシル基 | -COOH | カルボン酸 | 酢酸 CH3-COOH |
アミノ基 | -NH2 | アミン | アニリン C6H5-NH2 |
スルホ基 | -SO3H | スルホン酸 | ベンゼンスルホン酸 C6H5-SO3H |
ペプチド結合 | -CONH- | たんぱく質 | R-CONH-R |
エーテル結合 | -O- | エーテル | ジメチルエーテル CH3-O-CH3 |
エステル結合 | -COO- | エステル | 酢酸メチル CH3-COO-CH3 |
○○結合というのは、本体と本体をくっつけるための結合部品で、どうやって結合しているのかを示しています。
○○基がついている例
アミノ酸はアミノ基(-NH2)という部品とカルボキシル基(-COOH)という部品を持っています。
2つの例を見て見ましょう。
グリシンの構造式
グルタミン酸の構造式
上記2種類の構造式のどこに○○基の部品が隠れているか探してみてください。
正解は…
【グリシンの○○基】 これは簡単っ!
【グルタミン酸の○○基】 左側にも隠れていました!
HOOC- と -COOH 違うんじゃないの?
小さな分子世界において上も下も無いため、上下逆で見るとHOOC- もカルボキシル基として認識することができます。
もう一点。
生化学においては「C」が連鎖の基準になります。(だいたい)
主軸は「C」を本体とし、「C」に部品がそれぞれくっついたりします。
「C」の主軸本体に○○基という部品がくっついている。
本体と部品のイメージを持ちながら構造式を見て見ると少し理解も進むのではないでしょうか?
教科書に載っている構造式を見て、是非部品を探してみてください!
次回はとうとうラーメンを口へいれてみましょう!