手浴の手順

手浴の目的、手順、留意点、必要物品、観察ポイントについてまとめます。
入浴やシャワー浴などが難しい患者に部分浴として手浴を行う。手浴は身体の一部であっても湯に浸かることはリラクゼーション効果などのメリットがある。

目次

手浴の目的

  1. 皮膚の汚れを落とし、清潔を保つ。
  2. 血行循環を促進させ筋肉の疲労を軽減する。
  3. 清拭で落とせなかった汚れを落とす。
  4. 皮膚の状態を確認する。
  5. リラクゼーション効果や爽快感。
  6. 日中の覚醒を促し、生活リズムを整える

手浴の留意点

  • 食前、排泄後に行う。
  • シーツや寝衣をぬらさないように行う。
  • 適度な室温で行う。

手浴の手順

①必要な物の準備

  • 39~41℃ほどの湯
  • 石鹸
  • ベースン
  • タオル
  • ウォッシュクロス
  • 防水シーツ
  • 手袋

②患者の姿勢

起きられない場合、右側臥位で左手を洗い、左側臥位で右手を洗う。座位の場合はオーバーベッドテーブル上にて行う。

③ベースンの中に手を浸し、石鹸でやさしく洗う。

皮膚の状態などを確認しながら、「熱くないですか?」など声かけを行う。
ウォッシュクロスを広げて指間も洗う。

④かけ湯ですすぐ

かけ湯ですすいでタオルでふき取る。

手浴の観察ポイント

  • 皮膚の乾燥の有無
  • 掻痒感の有無
  • 皮膚色
  • 臭気の有無
  • 爪の状態
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