先に点滴ボトルを準備しておきます。→【点滴ボトル準備】点滴静脈内注射法の準備と介助
点滴ラインの準備からルートを固定、刺入部位の確認します。
目次
点滴ラインの輸液を準備する。
- 輸液セットを開封し、使用期限、薬液の漏れなどが無いか確認する。
- クレンメの位置を調整し、クレンメを閉じる。
- ビン針をゴム栓の「OUT」に垂直に刺す。
- 点滴ボトルをスタンドにかけ、点滴チャンバー内に薬液を1/2~1/3程に留める。
※薬液の滴下を目視で確認しやすくするため。 - 輸液セットに三方活栓を正しい向きにし、延長チューブを接続する。翼状針の場合は、翼状針を接続する。
※接続部分は無菌的に取り扱う。 - クレンメを操作して、ルート内を薬液で満たす。エアーは抜く。
- 延長チューブの末端、翼状針から薬液を数滴垂らし、クレンメを閉じる。
点滴静脈内注射の実地、手順
- 指示書と薬液の確認、患者が本人であることの確認を行い、目的、方法を説明する。
※他のスタッフとダブルチェックを行う。 - 固定用のテープをすぐに使える様用意しておく。
- 肘枕を使い、体位を整え駆血帯を巻く。
- 正しい穿刺部位を確認する。
● 体動によるズレを回避するため利き手や間接部位は避ける。 - 確認した穿刺部位をアルコール綿で丁寧に消毒する。
● 乾燥させることで消毒効果が上がるため、乾燥させてから刺入する。 - ルート内に空気が混入していないことを確認する。
- 穿刺角度10~20度で刺入する。
● 皮膚を少し手前に引っ張ると刺しやすくなる。
● 抵抗が無くなる位置が血管内に入った合図。 - 逆血が確認されたら、針をねかせ少し進める。
- 内筒を抜く直前に、駆血帯を外す。※指で上流を押さえてから駆血帯をはずす。
- 留置針に延長チューブを接続する。
- フィルムドレッシング材、固定テープで針部分が見える様に固定する。※針がずれないように。
- ループを作ってテープで固定する。
※体動によってラインが引っ張られた時に抜針を回避するためループを作る。 - クレンメを開き、滴下を始める。
- 患者の体位を整え、全身状態を確認する。
点滴静脈内注射の観察ポイント
- 刺入部位からの薬液、血液の漏れの有無
- 刺入部位の発赤、腫脹、疼痛の有無
- 固定部位の皮膚の状態
- 体動時の滴下数の変化
- ショック症状の有無