目次
腸炎
感染性胃腸炎
- ウイルス…ノロウイルス、ロタウイルス
- 細菌………病原性大腸菌(O-157など)、血便が出る。
潰瘍性大腸炎、クローン病
潰瘍性大腸炎 | クローン病 | |
大腸のみ | 場所 | 消化管全部 |
粘膜~粘膜下層(浅い) | 深さ | 粘膜~漿膜まで(深い)縦走潰瘍 |
直腸から連続的に | 病変 | 不連続(スキップ病変) |
未解明 | 原因 | 未解明 ※肉の食べすぎ説もある |
腸結核症(回盲部)
症状:回盲部に輪状の潰瘍ができる。
※回腸末端はリンパ節が多い。胃は塩酸で守られているためリンパ節は少ない。
虚血性大腸炎
原因:大腸の動脈が何かしらの原因で塞がり、血液の循環が滞って起こる。
イレウス(腸閉塞)
機械的
- 単純性…手術や炎症による癒着
- 複雑性…絞扼性(S状結腸軸捻転)
機能的
- 麻痺性イレウス…炎症の周囲が麻痺して詰まる。
- 痙攣性イレウス…腸管の一部が痙攣を起こして詰まる。(薬物中毒などでおこる)
虫垂炎
内臓痛 → 腹膜炎症 → 体性痛
症状:圧痛、反跳痛(押した後、離した時に痛む)、筋性防御
ヘルニア
臓器などが本来あるべき場所からはみ出ること。
- 鼠径ヘルニア
- 大腿ヘルニア
- ヘルニア嵌頓(出たまま戻らなくなる)
※血管を締め付けてしまった場合緊急手術が必要
大腸ポリープ
腺腫性 → 悪性 → 直径2cmで大腸癌
大腸ポリポーシス(ポリープが100個以上)
家族性腺腫性ポリポーシス(悪性)
常染色体優性遺伝。40~50歳で癌
ポイツ・イェーガー症候群(良性)
常染色体優性遺伝。メラニン色素沈着
クロンカイト・カナダ症候群
爪の萎縮、味覚障害、全身の脱毛がおこる。
大腸憩室
筋層の薄い部分からはみ出る。
大腸ガン
便がたまる場所に発生しやすい。
便は胆汁を含む → 胆汁=発ガン性
肉類をたくさん食べる → 脂肪消化のため胆汁が増加 → 大腸にくる → 便がたまる場所がガンになる。
その他の腸疾患
過敏性腸症候群
原因:ストレスや生活の乱れ。
兎糞便が出る = 痙攣性便秘
セリアック症
小麦、大麦などに含まれるグルテンに対する自己免疫疾患。
小麦粉を食べる → グルテンに対する免疫反応 → 上皮組織を攻撃 → 炎症 → 小腸が栄養を吸収不可 → 栄養失調
乳糖不耐症
ラクターゼ(乳糖→ガラクトースに分解)の働きに問題がある。牛乳で下痢を起こす。
盲管症候群
糖・タンパク質・脂質・ビタミン・電解質・水などのいずれか、または複数の栄養素の吸収障害によって起こる種々の疾患の総称。
肛門部の疾患
痔
肛門部には静脈弁がなくうっ血しやすい。
歯状線…粘膜と皮膚の境目
内痔核=粘膜=痛みを感じない。
外痔核=皮膚=痛みを感じる。
裂肛
切れ痔。便秘などでかたい便をしたときに切れる。
痔瘻
肛門腺の感染によって起こる。