口腔内での消化
[酵素]アミラーゼ…デンプンを麦芽糖に変える。
豆知識
石焼イモが焼くと甘くなるのはイモの中の酵素がデンプンを麦芽糖に変えているため。
食道
蠕動運動によって食べ物を運ぶ。
食道部の神経
- 運動神経…骨格筋
- 自律神経…平滑筋
自律神経には交感神経(闘争神経)と副交感神経(食後など・・・)があり、相反するように作用する。
アルエルバッハ神経叢(そう:草むらのこと)
- アルエルバッハ神経叢の先天性の病気:ヒルシュスプリング病
- アルエルバッハ神経叢の後天性の病気:食道アカラシア(a chalasia : a=反対、chalasia=緩む)
胃
[酵素]ペプシン
胃液(塩酸)はPH1~2の強酸であり殺菌作用もある。
ヘリコバクターピロリ菌
尿素を分解してアンモニアを作り、塩酸を中和して生存している。住み続けるとガンが発生する。
ヘリコ(らせん)バクター(細菌)ピロリ(胃の出口付近)
小腸(十二指腸・空腸・回腸)
水分:2L、消化液:7Lの計9Lを有する。
85%を小腸で吸収、13%を大腸で吸収、2%は便として排出される。
異化、同化による代謝を行う
肝臓
血液凝固因子を生成
肝臓の働きが悪くなると血液凝固因子(フィブリノーゲン・プロトロンビン)が造られなくなる。→血が止まりにくくなる。
解毒作用
人体において有毒であるアンモニアを分解して尿素を生成する。
アンモニア2NH3 + CO2 = H2O + 尿素:2NH2
壊血作用
古くなった赤血球を処分する。
血液の貯蔵
1200cc~1300ccほど貯蔵できる。
血液の造血作用促進
アルブミンを生成
蛋白質を作る場所は2箇所ある。
- 肝臓……アルブミン
- 骨髄……グロブリン(免疫作用)
蛋白質は水分を集める働きがある。そのため流れが悪くなると浮腫(むくみ)ができる。
消化管機能の異常
[嘔吐]…脳内に血腫・腫瘍ができ圧力が上がると起こる。
視床下部…満腹中枢、摂食中枢、体温中枢などがある。
脳幹………中脳+橋+延髄からなる。
延髄………嘔吐中枢、排泄中枢、呼吸中枢、循環中枢、嚥下中枢などがある。
栄養と代謝
肝臓における代謝
膵臓における血糖調節
A細胞…グルカゴン(血糖を上げる)
B細胞…インスリン(血糖を下げる)
食欲・摂取
視床下部の満腹中枢と摂食中枢で調節する。
- 満腹中枢・・・・・・・・・破壊されると食べ続けて肥満になる。
- 摂食(空腹)中枢・・・刺激されると多食になり、肥満に。破壊されると食事をとらなくなる。
体温と体温調節
体温は体温調節中枢によって管理される。
[ 直腸温>口腔温>腋窩 ]
人間が生存可能な温度は 33℃~42℃
42℃以上は悪性過高熱となる。※体内の酵素が働かなくなるため、蛋白質が変形し始める。
発汗による体温調節
汗は1日に400cc~800ccほど排出される。(知らない内に気道や皮膚などから蒸発している水分=不感蒸泄)
発汗は全身の皮膚にある汗腺から汗を分泌する営みである。99%が水、塩化ナトリウム、尿素、乳酸などを含む。
発汗の役割
- 皮膚の乾燥を防ぎ、皮膚表面の状態を正常に保つ。
- 汗の蒸発の際、気化熱により体表面の熱を放散し体温を調節する。
発汗の種類
- 温熱性発汗…暑い時におこる発汗。手掌と足底を除く全身の皮膚でみられ、温度調節にかかわる。
- 精神性発汗…精神的な緊張や感動によっておこるもので、温度とは無関係におこる。手掌・腋窩など。
発熱と悪寒
体温調節中枢内部の設定温度が高くセットされた状態。発熱物質や、細菌毒素によって、体温調節中枢が刺激されておこる。