消化管…口から直腸(肛門)まで、ひとつながりとなっている空中臓器。
消化……口から摂取された食物は、口→胃→十二指腸で段階的に消化され、小腸粘膜細胞で吸収される。消化によって食物はだんだんと高分子から低分子に加水分解されていく。
炭水化物
C6(H2O)6
C6:炭素とH2O:水で炭水化物 (最小単位はブドウ糖)
蛋白質
食べ物を大きく3つに分けると…
①炭水化物 ②蛋白質 ③中性脂肪 に分けられる。
全て炭素(C)が含まれている。
糖類の種類
- 多糖類 グルコース×10個以上………デンプン
- オリゴ糖類 グルコース×2~10個………オリゴ糖
- 二糖類 グルコース×2個 ………マルトース、ラクトース、スクロース
- 単糖類 グルコース×1 ………フルクトース、ソルビトール、キシリトール、ガラクトース
※リンゴの蜜 中心部はソルビトール(カロリー半分)
皮の部分はフルクトース(甘い)
例: 異種蛋白(肉・魚)
↓消化
アミノ酸
↓同化
ヒト用蛋白質
●加水分解は消化する時に水が必要。
肝臓での解毒
2NH3 + CO2 = H2O + 2NH2
[ヒト] O2(吸気)→CO2(呼気)
[植物] CO2 + H2O = C6(H2O)6 ブドウ糖、O2 酸素
蛋白質とは、アミノ酸がたくさん並んだ物
∟分解すると各種アミノ酸になる。
必須アミノ酸
体内で作ることができないアミノ酸を必須アミノ酸という。
- フェニルアラニン
- ロイシン
- バリン
- イソロイシン
- スレオニン
- ヒスチジン
- トリプシン
- リジン
- メチオニン
<覚え方>
アメフリヒトイロバス
フロバイスヒトリジメ
ロリフェイスヒトメバリ とか・・
- 飽和脂肪酸……肉類(ウシ・ブタ) ※冷やすと固まる→血栓の原因に!
- 不飽和脂肪酸…魚類 ※冷やしても固まりにくい。→脳卒中の予防に(イヌイットは魚ばかり食べるので少ない)
胃……主細胞からペプシノーゲン、壁細胞から塩酸 ⇒⇒合わせてペプシン
∟内因子:ビタミンB12を吸収する。→肝臓に10年分保存
※胃の全摘出などで吸収できなくなるとビタミンB12が不足し、悪性貧血になる。
消化吸収の流れ
大きい分子のままだと吸収できないため、分解酵素で小さな分子に細切れにしてから吸収する。
管 腔 内 消 化 | 炭水化物 | 蛋白質 |
中性脂肪 | |
口腔 | ↓ 唾液アミラーゼ ↓ 一部オリゴ糖 | ↓ ↓ ↓ | ↓ 舌リパーゼ ↓ | |
胃 | (失活) オリゴ糖 マルトース | 塩酸による変性 (ペプシンにより失活) ↓ ポリペプチド | 舌リパーゼ 胃リパーゼ ↓ | |
十二指腸 | ↓ 膵アミラーゼ ↓ 二糖類 ↓ | トリプトシン、キモトリプシン エラスターゼ、カルボキシペプチターゼ ↓ オリゴペプチド ↓ | 脂肪酸、モノアシルグリセロール <胆汁による乳化> 膵リパーゼ ↓ 脂肪酸 モノアシルグリセロール、グリセロール ↓ ↓ ↓ | |
空腸 | ↓ マルターゼ スクラーゼ ラクターゼ ↓ | ↓ アミノペプチターゼ ↓ | ↓ ↓ ↓ | |
小腸粘膜 細胞での吸収 | 単糖 | ジペプチド、アミノ酸 | ↓ ↓ ↓ 脂肪酸 モノアシルグリセロール、グリセロール |
消化液 | 消化酵素 | 作用 |
小腸粘膜表面 | アミノペプチターゼ マルターゼ ラクターゼ スクラーゼ その他 | ポリペプチド→アミノ酸 マルトース→グルコース(2個) 乳糖→グルコース+ガラクトース ショ糖→グルコース+フルクトース |
※乳糖=ラクトース、ショ糖=スクロース
豆知識
~ゼ(ase)は酵素の名前。ペプチ~はタンパク結合している。
オリゴは2~10個
ポリ(poly)は10個以上。「たくさん」の意味。(ポリエステルはエステルがたくさん!)
ギリシャ数字(覚えておくと色々便利)
1=モノ(モノレール:レールが1本です)
2=ジ
3=トリ
4=テトラ(テトラポッドとか)
5=ペンタ(ペンタゴンは5角形)
6=ヘキサ(ヘキサゴンは6角形)
7=ヘプタ
8=オクタ(オクトパスはタコ。足8本)
9=ノナ
10=デカ