検査と看護「静脈血採血」

静脈血採血の演習についてのレポートです。採血時の注意点や手順などについてまとめます。採血を無菌操作で行う場合、気をつける点とその理由、駆血帯をする理由、強く巻きすぎると何故いけないのか、針を刺入する際の注意点などについて。

目次

静脈血採血

採血する血管を選ぶ

尺側正中静脈 橈側正中静脈 前腕正中静脈
  • 表在性で太くて弾力があり、蛇行がなく必要量が1回で採取できる血管を選ぶ。
  • 連日の場合、同一部位は避ける。

採血を無菌操作で行う場合、気をつける点とその理由

気をつける点:接続部に触れないようにする。

理由:血管内に細菌が入る事で起こる感染を防ぐため。

駆血帯をする理由、強く巻きすぎると何故いけないのか

  • 血管を怒張させるため。
  • 血液成分の変化、血液の凝固、しびれやチアノーゼを起こすため。
  • 動脈血の流れもとめておく

針を刺入する際の注意点

  1. 苦痛や危険を伴うため、患者に目的や方法の説明を十分行い、不安や苦痛を軽減するように援助する。
  2. 厳重な消毒、無菌操作を行う。
  3. 肘が曲がっていると静脈が伸展しない。また、腕枕との間に隙間があると不安定な位置になる。
  4. 血管の走行に沿って、皮膚を抹消側に軽く伸展させ、血管を固定する。
  5. 目的の血管の1cm手前から刺入する。
  6. 刺入角度15~20度
  7. 電撃痛やしびれ感がないか確認する。

駆血帯が刺入部位に近すぎる場合

針を刺入する際、血管を突き抜ける危険がある。

駆血してから2分以内に採血しなければならない

  • 駆血帯で2分以上締め続けると血液成分が変化する。
  • 血液凝固因子やカリウム、乳酸などに影響を与える。
  • しびれやチアノーゼが出現し患者の苦痛が増大する。

静脈が見え難い場合の対処

  • 穿刺予定部位を温める。
  • 手指の開閉を数回行ってもらう。
  • 駆血帯をし、腕をベッドから下げて心臓よりも低くする。
  • 駆血帯をし、抹消側から中枢側に向かって絞るように擦り上げる。
  • 駆血帯をし、穿刺部位を指で軽く叩く。

針の刺入時、利き手ではない手で刺入部位の皮膚を手前に引く

血管を固定するため。

針を抜いた後

圧迫止血のため押さえる。

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