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看護学生のための生化学:⑥膵アミラーゼと糖分解酵素

シリーズ【看護学生のための生化学】今回はデンプンのさらなる分解について。十二指腸~小腸における消化の様子を構造式を簡略化して必要最低限に絞って解説します。膵臓アミラーゼ、マルターゼ、ラクトース、スクロースなどの反応の様子を見ていきます。

膵アミラーゼと糖分解酵素

前回、分解された食べ物の脂質を分解し、十二指腸を流れていく様子を解説しました。
しかし、③消化酵素アミラーゼの回で荒々しく分断したデンプンがまだ残っていました。
これらは小腸の絨毛から吸収するにはまだまだ大きすぎます。
もっともっと小さくしてみましょう。

膵アミラーゼ

アミラーゼ

③消化酵素アミラーゼの回では口の中で唾液アミラーゼが作用し、デンプンをザクザク切っていきました。

大まかに切ったものの、このままでは小腸の絨毛にある粘膜上皮細胞から吸収できません。
せめてこのツブツブを1個か2個にしないと!

今度は膵アミラーゼがさらなる分解を進めます。
膵アミラーゼは膵臓で分泌され、十二指腸を通過する食べ物と混ざって消化を進めます。

膵アミラーゼでもっと切ってみる。

デンプンを拡大して見てみるとグルコースの連鎖であることがわかります。

biochemistry_6_2.jpg

ではこのグルコースの連鎖を切っていきましょう。

膵アミラーゼ加水分解酵素です。
水を加えて(-H -OH)、デンプンを切断します。

biochemistry_6_3.jpg

膵アミラーゼでブチン!

biochemistry_6_4.jpg

切れたところを水(-H -OH)で補います。

biochemistry_6_5.jpg

そういえば・・・ペプチダーゼも加水分解でしたね。

こんな感じでデンプンをどんどん切っていきます。
チョキチョキチョキ・・・

biochemistry_6_6.jpg

デンプンはどんどん小さくなり、グルコースのツブが10個以上のものをデキストリンと呼びます。

グルコース2つならマルトース maltose (麦芽糖)と呼ばれます。

グルコース1つなら...グルコースですね笑

biochemistry_6_7.jpg

マルターゼ Maltase

膵アミラーゼによって切断が進むと1~2個ほどのグルコースのツブになります。
2個から1個のグルコースにする際はそれ専用のハサミがちゃんと存在します。

グルコース2つはマルトースと呼ばれていますので、マルトース専門の分解酵素:マルターゼ Maltaseで加水分解しながら切っていきます。

膵アミラーゼが大きいハサミならマルターゼはちっちゃいハサミですね。

小腸のマルターゼ

膵アミラーゼによってできたデキストリンマルトースは小腸に運ばれます。
マルターゼは小腸の粘膜上皮細胞から分泌され、マルトースをグルコースに分解し、粘膜上皮細胞に吸収されます。

biochemistry_6_8.jpg

めでたしめでたし。グルコースをゲットできました。

二糖類の種類と酵素

二糖類を分解する酵素はマルターゼの他に様々な種類があります。

二糖類の名前

酵素名 分解後

マルトース
maltose
麦芽糖

マルターゼ
Maltase
arrow_red.jpgのサムネイル画像

グルコース + グルコース

ラクトース
Lactose
乳糖

ラクターゼ
Lactase
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ガラクトース + グルコース

スクロース
sucrose
ショ糖(砂糖の主成分)

サッカラーゼ
saccharase
arrow_red.jpgのサムネイル画像

フルクトース + グルコース

小腸での吸収

消化されてできた単糖類(グルコース、フルクトース、ガラクトースなど)、アミノ酸、脂肪、ビタミン、水などが小腸と大腸の絨毛で吸収されます。

biochemistry_6_10.jpg

  • 空腸での吸収:脂溶性ビタミン、糖類
  • 回腸での吸収:アミノ酸、水溶性ビタミン、脂肪

長い長い小腸の旅は、3~6時間ほどかけて6mほど進みます。
時速1~2m/h ってことですね...笑

体に必要な栄養や水分を吸収した食べ物は消化できなかった物や必要のない物を大腸へ運びます。

この頃にはドロドロのお粥状になりさらに水分を吸収してしっかりした便を形成します。
大腸での水分が吸収不足の時、下痢になります。

とうとうラーメンがウンチになりましたね!

biochemistry_6_9.jpg

しかし、先ほど小腸に吸収された糖や脂質などのエネルギー源はどこへ行ったのでしょうか・・・。

次回、エネルギーとは?
吸収された栄養源がどのように利用されるかを見ていきます!お楽しみにっ

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