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包帯法

包帯法の6つの目的、注意事項、留意点、観察ポイントなどのまとめです。環行帯、螺旋帯、蛇行帯、折転帯、麦穂帯、亀甲帯のそれぞれ手順についてイラスト図で説明します。

包帯法の目的

包帯法には創部の保護、患部の固定、圧迫による疼痛緩和、または、被覆、支持、圧迫など複合的な場合もあり、その目的は多岐にわたる。

包帯法における看護師の役割は症状に合った包帯法の選択、または患者のQOLに合わせた包帯法の選択、感染の予防など、身体的、精神的にも安全・安楽な(巻きが甘いとひっかかって事故に繋がるなどの懸念)処置を行うことである。

包帯法の6つの目的

  • 被覆 ・・・ 皮膚の創傷、病変などを保護する目的で覆う。浸出液を吸収させる。創部からの感染予防。
  • 支持(保持) ・・・ 局所の安静、保持により痛みや病変の進行を防ぐ。
  • 圧迫 ・・・ 患部への圧迫圧にて止血を目的とする。浮腫を軽減させる。
  • 固定 ・・・ 骨・関節や手術創を固定して局所的に体動を制限し安静とする。
  • 牽引 ・・・ 組織の位置異常があった場合に正常な位置に戻すために引っ張った状態を保つ。
  • 矯正 ・・・ 骨、筋組織の変形を矯正する。

包帯法の注意事項、留意点

  • 症状に適した包帯法であるか。
  • 感染予防、清潔を維持する。(洗浄、消毒を行い滅菌された包帯材料を用いる)
  • 皮膚の二面を接触させない。(関節部位や指の間など、包帯内で皮膚を接触させたまま包帯しない→摩擦による損傷や感染、かぶれの恐れがある)
  • 循環障害を防ぐ(圧迫による皮膚の変色、浮腫、麻痺などを起こす可能性がる。圧迫はきつすぎず、ムラのないように行う。)
  • 運動可動部を邪魔しない。(屈伸する関節部への包帯は可動部の運動を妨げない)
  • 患者への精神面のケア(人目に触れること意識する場合がある。服に隠れるようになど工夫しながら外観もキレイに整える)

包帯法の必要物品

  • 巻軸帯
  • 絆創膏
  • 包帯留め
  • はさみ

包帯法の手順

  1. 患者へ包帯による処置をすることを伝える。
  2. 良肢位の保持(包帯部位によってそれぞれ体位を整える)
  3. 必要があれば創部の洗浄、消毒を行う。
  4. 巻き始めと巻き終わりは二周巻いておくことではずれにくくなる。
  5. 基本はひっぱらずに転がす様に巻く。
  6. 巻き終わったら、関節が動くかどうか、通常の体動において支障が無いかを確かめ、圧迫がきつくないかを聞く。

環行帯の手順

同じ場所に重ねて巻いていく方法。軸に対して横に巻いていく。
巻き始めを三角に折っておく。

包帯法:環行帯

螺旋帯の手順

巻き始めと巻き終わりは二周巻いておく。
包帯を1/2~1/3ほど重ねながら、らせん階段のように巻きあげていく。
1/2重ねると二重になり、1/3重なると3重になる。

包帯法:螺旋帯

蛇行帯の手順

巻き始めと巻き終わりは二周巻いておく。
ガーゼや副子を固定する場合に行う。
螺旋帯より間隔を広くとり、重ねずに巻いていく。

包帯法:蛇行帯

折転帯の手順

巻き始めと巻き終わりは二周巻いておく。
包帯を折り曲げながら巻く。
手首~肘など太さが異なる場合などに用いるとはずれにくい。圧迫が少なめ。

包帯法:折転帯

麦穂帯の手順

8の字を描く様に交差させて巻き上げていく。
主に関節部位(肩、股関節など)に多く用いられる。

包帯法:麦穂帯

麦穂帯の肩関節への実施例

肩関節の麦穂帯

亀甲帯の手順

巻き始めと巻き終わりは二周巻いておく。
肘や膝を軽く曲げた状態で巻き始める。
関節部の少し前から巻き始め、関節を中心に上下、交互に8の字を描くように巻く。
徐々に関節に近づき、最後は肘部分に環行帯にて二重にして巻く。
膝関節や肘関節、足関節など、屈伸、伸展を考慮した方法である。

亀甲帯の手順

包帯法の観察ポイント

  • 包帯法でのそれぞれの目的が達成できているかどうか
  • 患部の状態の観察
  • 循環障害の有無
    循環障害の徴候

    爪が青い
    皮膚が白くなっている
    手足の冷感
    しびれや痛み
    皮膚の感覚の麻痺
    手指、関節を動かせない

  • 運動障害、関節の可動域の状態
  • 圧迫感、痛み、しびれなどの有無、程度
  • ズレによるほつれの有無→巻き直し
  • 患部の皮膚の状態。包帯による皮膚異常の有無。
  • 外観の美しさ

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