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全身清拭の手順

全身清拭についての目的、手順、留意点、必要物品、観察ポイントについてまとめます。 全身清拭は患者が入浴、シャワー浴が不可能な場合(安静臥床)に行う。患者の体力に合わせて部分のみ清拭する場合などがある。

全身清拭の目的

  • 皮膚や粘膜の汚れを取り、身体を清潔に保つ。
  • 心身の爽快感と闘病意欲を高める。
  • マッサージ効果による筋肉、抹消血管への刺激で血行を促進する。
  • 患者とのコミュニケーションの機会となる。
  • 全身の状態の観察。

全身清拭の留意点

  • 室温を22℃~26℃ほどに保ち、窓やカーテンを閉め隙間風を防ぐ(気化熱による皮膚温低下防止)。
  • 全身清拭の所要時間は30分ほどに留め、患者の体力を考慮して効率よく行う。
  • 湯の温度は50℃~52℃で用意する。(拭く時に冷めて40℃~42℃ほど)
  • 不必要な露出は避け、バスタオルなどで覆いながらプライバシーに配慮する。
  • 筋肉の走行に沿って、抹消から中枢に向かって拭く。
  • 脇下などの皮膚が二面に接している箇所は広げて丁寧に拭く。
  • 清拭に使う湯は部位変更、湯温が低下した場合などそれぞれ交換する。
  • 排泄の有無を確認しておく。
  • 食事や診察などとの時間を調整しておく。
  • 同線が長くならない様、物品の配置を考慮する。

全身清拭の必要物品の準備

  • ピッチャー大
  • ピッチャー小(湯をくみとり用)
  • ベースン大
  • ベースン小
  • ウォッシュクロス(2枚ほど)
  • フェイスタオル
  • バスタオル(2枚ほど)
  • 石鹸
  • 新聞紙(濡れない様に床に引いておく)
  • 防水シーツ
  • バケツ(汚れた湯を捨てる)
  • 水温計

全身清拭の手順

患者にこれから全身清拭を行うことを告げ、同意を得ておく。

顔、首、耳の清拭

  1. 患者の掛け物を半分ほどはずし、タオルケットを首ほどまで掛ける。
  2. 患者を看護師側に引き寄せ、枕で安定する位置に調節する。
  3. 寝着を肩ほどまで下げ、襟部分をタオルで保護する。
  4. 顔(目→鼻→口→額→頬)、首、耳を拭く。
    wash_face.jpg
  5. 拭き終わったらタオルで水分をふき取っておく。

ウォッシュクロスの持ち方

①人差し指~小指までを中に入れて、三つ折にする。

ウォッシュクロス,全身清拭

②さらに縦に三つ折にして、先端を手の内側へ織り込む。

ウォッシュクロス,全身清拭

③クロスが多く重なった側で拭く

ウォッシュクロス,全身清拭

ウォッシュクロスは準備している間にも温度が下がってしまうため、手早く行う。

胸部、腹部を拭く

  1. 患者の体を仰臥位にして、体の下、向こう側半分に扇子折りにしてバスタオルを敷く。
  2. 上肢を抹消から中枢への順に拭く。(手→前腕→上腕→肩→腋窩→胸部→腹部)
    全身清拭,上肢

※看護者側とは反対側の手から拭く。

※手の平を拭く場合は、ウォッシュクロスで包むように拭く。

※前腕を拭く場合は手関節を支え、上腕を拭く場合は中関節を支える。(体位が不安定にならないように軸を支えておく)

wash_arm.jpg

※手を拭く時は、他の部位をバスタオルで覆うなど、プライバシー、皮膚温低下に配慮する。

下肢を拭く

膝は立てて、拭かない側の足にバスタオルを掛けておく。
抹消から順に拭く。

全身清拭,下肢

背部、仙骨部を拭く

患者は側臥位にし、バスタオルで覆う。

全身清拭,背部

筋肉の走行に沿ってマッサージしながら拭く。

足浴を行う

足浴が必要な場合、足用のベースンで足浴を行う。

足浴の手順

バイタルサイン測定→全身清拭までの記録。
バイタルサイン測定,全身清拭

全身清拭の観察ポイント

  • 皮膚の乾燥の有無
  • 掻痒感の有無
  • 皮膚色
  • 臭気の有無
  • 褥瘡好発部位の皮膚の状態の観察
  • 関節可動状態の観察
  • 終了後の倦怠感の有無
  • 自力体動の程度の観察

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